伝記ステーション   Art Bird Books

あの「夢」はどこからやって来たのだろう?

立花隆(2):読書好きになった環境

www.youtube.com 立花隆(1)の続き:立花隆は自身の若い頃からの放浪癖は、伯父(4人兄弟だった父の一番上の兄)の血筋を引いたのではないかと語っていますが、その伯父は最後には東京・三谷に辿りつき居着いています(隆志少年は”三谷のおじさん”と呼ん…

尾崎豊(3):母の気象・気質が受け継がれた

母の気象・気質・性格は、兄よりも弟・豊に受け継がれたようです。尾崎豊の「心の樹」は、尾崎ファミリーそれぞれと強く重なりながらも、とくに母親と最も深く重なっていたとおもわれます。母の死後4カ月後に尾崎豊が突然不慮の死を遂げたのも母の死と決し…

田中一光(3):キャスティングの手習い

www.youtube.com 田中一光(2)から: 鐘淵紡績への入社において一光が希望したのは宣伝(まだ世は「宣伝・広告」の時代ではなかった)でしたが、配属先はテキスタイルの意匠室でした(室長は佐伯祐三と画家をめざしパリ留学した人物でプリントデザイナーに…

ウィリアム・モリス(2):ロマンス小説に耽溺

ウィリアム・モリス(1)から: 8歳の時、父に連れられてカンタベリー大聖堂を訪れていますが、そのとき天国の門が開かれたような圧倒的な印象をもちます。9歳、少年モリスはパブリック・スクールに進学するための私立小学校に入学。13歳の時、父が死去。…

宇野亜喜良(3):父が隠し持っていた「春画」の影響

春信 美人画と艶本 (とんぼの本) 作者:真一郎, 中村,順子, 佐伯,忠, 小林,美一, 林 新潮社 Amazon 宇野亜喜良(2)の続き: 飛行機や汽車の絵に飽き足らず、否、むしろ講談社の「絵本」の挿絵を好み「模写」し腕を上げていた亜喜良少年が、妹の『それいゆ』…

サティ(2):「変わり者」の遺伝子

www.youtube.com この父アルフレッド・サティなくして、エリック・サティは生得の才を宿すことも伸ばすこともなかったとおもわれます(最もかなりねじれた枝葉の様に)。 父アルフレッド・サティは「音楽マニア」でした。音楽好きだけでなく「言葉」にも長け…

ル・コルビュジエ(3):「東方への旅」の前に

ル・コルビュジエの有名な絵画の複製「手が頭上を横切った」キャンバスプリント。抽象壁画50x65cm(19.7 "x25.6")フレームHUUDNHYKAmazon コルビュジエ(2)の続き: ここでコルビュジエの家系と祖先について確認しておきましょう。というのも「ル・コルビ…

柳田国男(2):祖母が残していった書籍

www.youtube.com 儒学者、神官、医師、教員と、転職を繰り返した父ところが「明治維新」で西洋式の教育方法が導入され、姫路の町学校は廃止。松岡操は職を失い、故郷辻川に戻り漢方医・儒学者の仕事を再開しましたが、医師制度の大改革に巻き込まれてしまい…

柳田国男(1):父と母の立場が逆転していた生家

毎晩「お化けの話」など話を聞かせた父。父と母が逆転していた生家松岡家。儒学者、神官、医師、教員と転職を繰り返した父。残された祖母の蔵書 はじめに: 80歳を過ぎた晩年、自ら「柳田国男の誕生」の謎、 「幼年期」へと向った 『遠野物語』『先祖の話』…

ビートたけし(2):幼少期からある「遊離魂」的な感覚

www.youtube.com ただ母さきが自身の置かれた状況における「違和感」は、たけし自身が幼少期から大人になってからも絶えず感じる「遊離魂」的な感覚と微妙に重なるものがあります。たけし自身は、父と一緒に汚い仕事をやっている時に、好きな女の子見られた…

メッシ(2):重要だった祖母の存在

www.youtube.com 両親の祖先はイタリア系です(スペイン系も一部あり)。もともとメッシ家はイタリア中部のマルケ州にあるアドリア海沿岸の町ポルト・レカナーティの出でした。 19世紀の終わりにアメリカ大陸へ大勢の者たちと一緒に3等線室に乗り込んでやっ…

坂口安吾(2):幼少期に始まっていた「切なさ」の感覚

「私は私の気質の多くが環境よりも先天的なもので、その一部が母の血であることに気付いたが、残る部分が父からのものであるのを感じていた。私は父を知らなかった。 そこで私は『伝記』を読んだ。それは父の中に私を捜すためであった。そして私は多くの不愉…

野田秀樹(2):芝居の”根っこ”にあるもの

www.youtube.com 野田秀樹(1)より:4歳の時に崎戸の島を離れたので崎戸の記憶はかなり薄いといいます。 しかし東京での幼稚園(マリアの園というミッション系幼稚園)に入って以降、ずっと忘れたことがなかったという孤立感は、やはり崎戸の島から根っこ…

宮沢賢治の多面体の根っこ(2)

母方は、花巻銀行から花巻温泉、岩手軽便鉄道の設立に参画 www.youtube.com 宮沢賢治(1)の続き:一方、母方の宮澤で(鍛冶町宮澤家)の祖の宮澤孝作(1831年没)は優れた棟梁で、手がけた神社仏閣は現在もあちこちに残されています(花巻文化財指定の鳥谷…

白戸三平(2):真田村での農業と自然に依拠した生き方

www.youtube.com 白戸三平(1)より:息子・登(三平)が誕生した年、特高に検挙・投獄されています。特高警察の拷問から脊椎カリエスを発症(力仕事ができなくなる)。その翌年に、小林多喜二の死顔を描いています。現実会の結成、日本美術会の結成に参加…

ロバート・メイプルソープ(2):「ホモセクシャル」なのではないかと不安に

ピカソの影響でキュビズム風のマリア像を描きだしたロバート・メイプルソープ。13歳、「ホモセクシャル」なのではないかと不安に。16歳、ゲイのポルノ雑誌で衝動がはじける。軍隊栄誉学生団体に加入 www.youtube.com 中学生になり、マンハッタンに出かける許…

ロバート・メイプルソープ(1):アクセサリー好きだった男の子

エンジニアだった父の趣味は「写真」と「射的」。カトリック教会で培われた世界観と「ものの配置」。アクセサリー好きだった男の子 www.youtube.com はじめに:メイプルソープ理解の鍵は、間違いなく幼少期にある ブラック・アンド・ホワイトの気韻漂うポー…

M.C.エッシャー(2):「木材」「幾何学」への関心

<< 「木工工学」とM.C.エッシャー「版画」の世界。そうなのです。M.C.エッシャーは父の「木工」の世界を、自身のかたちへと変換し受け継いだといえるのです(と、同時に父の内面すら受け継いでいった)。 そんな父エッシャーは明治6年から5年間にわたって…

ポール・ボウルズ(2):少年期、4ページの『新聞』を毎日発行

ポールが小学校に入学する以前からつづけていたことは、「地名」のリストづくりで、その延長上に「時刻表づくり」がありました。外を歩いている時に、気になった岩や薮があると名前をつけ時刻表に書き込むのです。 さらに架空の地名や鉄道の駅名、それに山脈…

土門拳(2):仏像との出会い

鬼瓦に顔が似ているとからかわれる。関東大震災直後、横浜市図書館の蔵書を片っ端から読み、奈良・京都の仏像と出会う。首席だったが学校に行かず「写生」に向う。17歳、「考古学」への関心 www.youtube.com (1)からの続き:土門拳、14歳の時(当時中学1…

土門拳(1):「老樹」に憑依する心

染物の家業傾き父は北海道へ、貧乏な祖父母に預けられる。桐の老樹に憑依した拳の心。6歳、一家は東京谷中の裏長屋に引っ越す www.youtube.com はじめに: 魂が”遊離”し、被写体に”憑依”するまで対峙する撮影現場 剣豪・宮本武蔵の”殺気”をはらむ「絶対非演…

ヨーゼフ・ボイス:自然との関係こそがルーツ(2)

www.youtube.com ギムナジウム時代、ボイスは多面的で複雑な性格をみせています。 じっとしていられない性格のボイスは独創的な悪戯ら者で落第も経験する一方、校長先生はボイスをかばったり、かつて戦争体験で両脚が義肢だった英語教師が学校まで安全に通勤…

キース・リチャーズ(2):自伝『ライフ』に記されていた驚くべき事実

さてこの頃には、少年キースは聖歌隊(イギリス有数の聖歌隊に成長をとげた。ウエストミンスター寺院内の教会でエリザベス女王の前で学校対抗の合唱コンクールに出場)に所属し、優秀なソプラノとして学校を代表して活躍していていました。 www.youtube.com …

デイヴィッド・リンチ(2):「映画」と「絵画」と

www.youtube.com 小さい頃から絵を描くのが好きだった。 庭に「発見」した生命の活気と死 デイヴィッド・リンチ(1)の続き: デイヴィッドは小さい頃からいつも絵を描いたりそこに色を塗っていたといいます。描いていた多くは当時一番のお気に入りだったブ…

宮沢賢治の多面体の根っこ(3)

小学4年の時、川原での「石拾い」に夢中に。小学生5年の頃から植物や昆虫も蒐集しだす。盛岡中学では「植物・鉱物採集」「登山」が学校教育の一環だった。中学で成績は急降下、<反抗的>になる賢治 www.youtube.com 泣き出したら手に負えなかったが、行儀…

岡本太郎(2):「異形の家」に生まれ落ちる

www.youtube.com 岡本太郎(1)の続き: 小学校は家の近くにある青南小学校に入学(1917年。大正6年)。入学時のエピソードで有名な話しとして、「一、二、三.....」と数字を書ける者はいるかということで、太郎が黒板に書いたら、「四」を書く順序が違っ…

宮沢賢治の多面体の根っこ(1)

多面体を生き、時にどのように結晶させるか。因果の鎖をとく”溶媒” 宮沢賢治は多面体です。 詩人・童話作家・農学校教師・農業指導家・地質学者であるだけでなく、星座(天文学)好きであり、山好きであり、森や川を歩き標本採取し、石好きであり、音楽好き…

岡本太郎(1):「異形の家」に生まれ落ちる

「漫画」に革命をもたらした人気漫画家の父・一平と、子供をまったくかまわない母かの子。弟と妹は2歳で死去。「天才教育」もなにもなく、「世間的愛情」が欠けた岡本家には子供の居場所はなかった。「不登校児」となって小学校を何度も変わり、「太陽」だ…

デイヴィッド・リンチ(1):「映画」と「絵画」と

「映画」と「絵画」ーデイヴィッド・リンチのなかに生えている大きな「根」の源流にあるもの。小さい頃から絵を描くのが好きだった。庭に「発見」した生命の活気と死。 米国農務省所属の研究者の父は、樹木の病気や昆虫に関するさまざま実験をしていた。14歳…

「聴く」から「歌う」への変化の時代。1970年代初期、時をおなじくし複数の人たちが”発明”していた「カラオケ」。楽器の教則本を売るバンドマンだった男がなぜ「カラオケ」をビジネス化することができたのか。アイデアマンだった父と商売熱心な母から少年期に体得していた商売センス

カラオケを発明した男誰もが手軽に歌え楽しめる「カラオケ」を”発明”し(ビジネス化)、1999年8月23日号の「タイム」誌で、「20世紀で最も影響力のあったアジアの20人」(日本人は、他に昭和天皇、豊田英二、黒澤明、盛田昭夫、三宅一生。他国では、ガンジ…