伝記ステーション   Art Bird Books

あの「夢」はどこからやって来たのだろう?

シルビア・プラス:ポエトリー・リーディング・インスピレーション


1963年、31歳で亡くなった詩人シルビア・プラスの生の声が聞ける映像だ。80年代に学生だった頃は英米文学科だったこともあり、D.H.ローレンスやフォークナー、ヘミングウェイノーマン・メイラーウィリアム・ブレイクオスカー・ワイルドの他、ビートニックの詩人のものもよく読む機会があった。ギンズバーグの翻訳者・諏訪優先生や髭もじゃの高島先生がe.e.cumingsやハート・クレイン(写真家ウォーカー・エバンスはクレインの『ブルックリン・ブリッジ』に写真を載せたが、ハート・クレインは知るようになったがウォーカー・エバンスの方は当時知らなかった)や、カセットテープを持ち込んではバロウズギンズバーグ、G.スナイダーらの録音されたポエトリー・リーディングを学生たちに聞かせていたので、そのリズムと迫力のある生の声は午睡をビートしてくれた。シルビア・プラスのは多分生の録音は聞いたことがなかったと記憶している。問題提起をしているアートブック『The Forurth Sex-Adolescent Extremes』2002(社会的に大きな存在になってきている思春期の者たちに注目した書籍)には、シルビア・プラスも掲載されていて、8歳の時から詩を発表し新聞にも掲載されるほどの文才を発揮していたが双極性障害躁鬱病)に悩みスミス・カレッジ在学中に自殺未遂を起こしているが、その反面、1960年代のフェミニスト・ムーブメントのシンボルにもなっていく。最後にはガス・オーブンに頭を突っ込んで自殺した、と言われているがガス・オーブンのトラブルという説も一部にあるようだ。まずはあたらめて彼女の詩を映像とともに感じてみよう。おもわぬインスピレーションが湧いてくるにちがいない。