伝記ステーション   Art Bird Books

あの「夢」はどこからやって来たのだろう?

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

フェラガモは、9歳の時、どうして靴職人になりたいとおもったのか? フェラガモの自伝から見えてくるもの

ここ20年、主に洋書を扱う仕事柄、サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)の美しい靴を満載した書籍も何度も扱ってきましたが、ことサルヴァトーレ・フェラガモ本人がどの様に靴職人になったのかはほぼ知らないままでした。フェラガモが単純に靴…

「何の恨みもないベトコンと、俺が闘う理由はない!」と言い放ち、ボクサーライセンスを剥奪されたモハメド・アリという男の生涯

モハメド・アリ(Muhammad Ali)は、格闘技のようなヘヴィー級のパワーボクシングに、”タイミング”と”スピード”と”的確さ”をミキシングし、「革命的変化」をもたらした人物としてでなく(その世界においてトップレベルの能力を発揮しながら、そのフィールド…

アンジェリーナ・ジョリー、12歳の時の夢は「葬儀屋」で通信講座まで受けていた。「死」への強い関心。その(1)

ジョニー・デップと共演した映画『ツーリスト』、クリント・イーストウッドの『チェンジリング』、『Mr. and Mrs. スミス』『トーム・レイダー』などで飛ぶ鳥を落とす勢いのアンジェリーナ・ジョリーの伝記本が、2006年にロバート・デ・ニーロ監督の『グッド…

ガウディの父・祖父は「銅細工職人」だった。父方、母方とも祖先は「職人」ばかり。少年時代、廃墟、遺跡大好きな子供だった(その1)

伝記 ガウディバルセロナの天をつく未完の建築物サグラダ・ファミリア、グエル公園、カサ・ミラをはじめ、アントニ・ガウディ作品群はいまや世界文化遺産ともなっていることは広く知られていることですが、その驚異の建築物を生み出したアントニ・ガウディと…

ピーター・ドラッカー、13歳の時、自分は「傍観者」だと気づいた。「教師観察」を楽しみにしはじめる

『ドラッカー:わが軌跡/(新訳—傍観者の時代)Adventures of a Bystander』(ドラッカー名著集第12巻としても刊行されている)は、ピーター・ドラッカー通が多くのドラッカー本のなかで一番好きな本だとこっそり打ち明ける本だだいいます(本書訳者後書き…

『The Facebook Effect—フェイスブック:若き天才の野望』を読んでみる

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)デビッド・カークパトリック 小林弘人 解説 日経BP社 2011-01-13売り上げランキング : 194Amazonで詳しく見る by G-Tools 『The Facebook Effect—フェイスブック:若き天…

天才数学者ジョン・ナッシュが少年時代、「数学」に覚醒したのは「伝記」本だった(その2)

このコーナーは天才数学者ジョン・ナッシュの前回(その1)のつづきになります。興味をもたれた方(その1)も併せてお読み下さい。 ▶さてナッシュは子供の頃から数学の天才だったかというと決してそうではなかったようです。ところが、小学校4年生の時の…

映画『ビューティフル・マインド』の主人公・天才数学者ジョン・ナッシュ伝(その1)

今回は、映画『ビューティフル・マインド』でラッセル・クロウが演じた天才数学者ジョン・ナッシュをとりあげます。伝記映画が話題作になることは洋画ではよくあります。欧米ではいわゆる「伝記映画ーBiography Movie」が本当に多く製作されます。脚本の元に…

「エンターテインメント・ウィークリー」誌が選定した「伝記映画ーBiography Movie」50本

アメリカの「エンターテインメント・ウィークリー」誌が、2008年に「伝記映画ーBiography Movie」名作25本を選定した翌2009年に、その不充分さから2倍の50本にして、さらにレイティング(順位づけ)をして選定した「自伝映画」名作50本を掲載しておきます。…

『サッカー狂時代』の作者が描いた『ハイ・フィデリティ』的恋愛観、人生観

ハイ・フィデリティ (新潮文庫)ニック ホーンビィ Nick Hornby 新潮社 1999-06売り上げランキング : 105737Amazonで詳しく見る by G-Toolsアメリカの「エンターテインメント・ウィークリー」誌が選出した「伝記映画ーBiography Movie」25作品(2008年)の1…

アメリカ「エンターテインメント・ウィークリー」誌による「伝記映画ーBiography Movie」名作25本

アメリカの「エンターテインメント・ウィークリー」誌が、2008年、「伝記映画ーBiography Movie」名作25本を選定していますので、ご参考までに以下に掲載します(公開年順で、ランキングではありません。ちなみにこの年から翌年にかけ同誌は「セクシー映画ト…

映画や芝居が周囲にある「環境」:幼少期、コマーシャル・エージェントにはことごとく断られた

ソフィア・コッポラ監督映画の『ロスト・イン・トランスレーション』(2003年公開)の中目黒での撮影シーンが真夜中から朝方にかけ、東横線沿いのストリートで猛スピードで敢行されたのはもう随分と前のことになる。私もその撮影現場を見ていたが、今はなき…

伝記のツボ 自伝の壷  Mind Tree別室として、当ブログは再発信(発進)いたします!

皆さん、こんにちは! (Hello! )アートバード・ブックスでは、昨年より新プロジェクト「マインド・ツリー」のサイト・ブログを発信していますが、こちらのもう一つのブログを、「伝記のツボ 自伝の壷」として再開いたします。これは、昨年来の「マインド・…

ぬり絵を1枚ちゃんと仕上げるとハーシーのチョコレートを与えた母

さて、「Mind Tree Box/マインド・ツリーの箱 -伝記・自伝からみえる風景」の最初はアンディ・ウォーホル。ウォーホルの書籍は、これまでに間違いなく百冊以上は売っているのに、1950年にニューヨークのストリートを横切ろうとしている、まだ無名時代に撮ら…