伝記ステーション   Art Bird Books

あの「夢」はどこからやって来たのだろう?

ジャン・ジュネ(2)

里親から離れパリの盲目の音楽家の許へ。シャンソンを書きボードレール、ドストエフスキーを読む。14歳半で回顧録を記しはじめ無賃乗車で感化院送りに。30歳頃、獄中でプルーストを「再発見」。長年の「観察者」が作品を書きだす

「私はとても早くから、14、15歳の年からすぐに、自分は浮浪者か泥棒にしかなれないだろう、と分かった。もちろん、無能な泥棒に、だが結局、泥棒にだ。社会における私の唯一の成功は、バスの車掌とか肉屋の見習いとかの領域だったのかもしれない…。このよう…