伝記ステーション   Art Bird Books

あの「夢」はどこからやって来たのだろう?

姜尚中-カン・サンジュン

15歳で日本に来て東京の軍需工場で働いていた父。父は「在日」集落共同体から一歩外へ出て廃品回収業を興す。文盲の母の祖国への強い思い。姜家族と同居していた在日一世の「おじさん」と日本の大学で法学を学び憲兵になった叔父との関係と影響。中学時代に突然、吃音にかかる

「子供の頃の思い出をたどるとき、単に懐かしいという以上にメランコリックになってしまう。それは、大人になってからもずっと引きずってきた。どうして、メランコリックになってしまうのか。その答えはやはり、分断に象徴される『在日』の境遇なしには考え…