伝記ステーション   Art Bird Books

あの「夢」はどこからやって来たのだろう?

矢沢永吉(1)

極度なおばあちゃん子だった訳。貧乏長屋のみじめな空気。屈辱に満ちた少年時代。小学6年から新聞配達とアルバイト人生。中2で出会ったエレキサウンド。ところが高校1年の時の将来の「夢」は板金屋だった。なぜ板金屋だったのか。

「音楽に出会って、スーパースターになると決めてからは、苦労が苦労じゃなくなった。土方やっても、フィルム運びやっても、つらくない。『そうだ。こういうふうに苦しいんだよな、最初のうちは。こういうことがあって、いろいろやって、最後にスーパースタ…