伝記ステーション   Art Bird Books

あの「夢」はどこからやって来たのだろう?

ブータン秘境・シャングリラからのインスピレーション!


2001年、中国は雲南省デチェン蔵族自治を英国の作家ジェームズ・ヒルトン(『チップス先生さようなら』で有名)の小説『失われた地平線(1933年刊行)』に登場し大衆化されたネーミング「シャングリラ」を現在の県名に採用しました。『失われた地平線』では、ヒマラヤの昆論山脈の西の果てにあるとされているため、雲南省のシャングリラの名称は中国がかってに流用してしまったのだとおもわれます。けしからんことです。まあ一般名称化した言葉といえばいえるのかもしれませんが。『失われた地平線』に触発された作家デビッド・アダムズが辿るシャングリラへの道の映像もあるので、次回はその映像でプチ旅してみたい。そうそうこの映像だが、ブータンのサンダードラゴンこそ、シャングリラの最後のイルージョンだ、とする人たちもいて、なるほどという映像なのだ。頭がすっーとしてきます。