伝記ステーション   Art Bird Books

あの「夢」はどこからやって来たのだろう?

トルコに誕生し暮らしていたサンタさん!


さて昨日の続きものですが、サンタクロース・ヒストリアはいろんなインスピレーションをなげかけてくれます。だいたいキリスト教は西洋のもの、よってサンタクロースも東洋には本来無関係なのでクリスマスはさぞや鬱陶しい、と感じる時もあるのではないでしょうか。ただイエス・キリストもそうですが、サンタさんのイメージとスピリットの源となった聖ニコラスは昨日も記したようにトルコ(小アジア、かつてはアナトリアと呼ばれていた)の南部、地中海に面した土地に生まれたわけですが、トルコといえば、北は黒海、北西はマルマラ海、西はエーゲ海、南西は地中海に面していて、陸地としては東と南東は陸続きでグルジアアルメニア、イラン、イラク、シリアと接っしています。なんとインターナショナルなのでしょう。数日前にパリとイスタンブールを結び20世紀を代表する列車だったオリエント急行が最後に残ったドイツ区間もすべて終焉したというニュースが流れていましたが、時代も話も異なるものの、サンタクロースの物語は後年のオランダでまず花開いていったといいます。列車と物語のちがいはあるものの、多くの国と地域をまたがっていって、そこに異様な魅力を生み出していった歴史はどこか似ていなくもありません。