期日前投票の現場の熱気
本日は期日前投票に中目にある目黒総合庁舎に行き投票をすませてきました。お昼前でしたが25人程有権者の方々がいて、次々に大勢の方が投票に来られていました。事情通の方からするとこんなことはまずなかった、とのことです。それほどの熱気といってもいいでしょう。明日で55年体制がようやく終焉を迎えます。もう同じシステムでは国が、そして多くの人々がもうもたない、ということがはっきりしてきたからです。小さな本屋ひとつからだけでも見える風景は同じく大きく変貌をとげ、その変貌は社会や流通、出版体制のみならず、地殻変動ならぬ、「知殻変動」がすでにとっくに始まってもう第二、第三段階に突入していることが肌で感じるからです。つまり「知殻変動」は書店そのものの構造をも当然ながら揺り動かします。昨日の内容と重なってきますが、それは地価経済とも、賃貸システムともからんできます。書籍のはいる場所は、書棚→店舗内→店舗そのもの→賃貸→地価→社会・経済システム...と、本が置かれるのは、もはや平積みか、一般の棚か、卸値-掛け率は、といったこと(これは無論、重要なことであります)の範囲を遥かにこえてボーダーレスにつながっていますから。そして来る時が、来ました。これから店を閉じるまでの3週間前後と、その後を-ダニー・ライアンの写真集にちなんで言えば「Destruction of the bookshop」ということでレポートしようとおもいます。実際に、道路拡張による立退きではありますが、同時に3割ほどは意識的な閉店、そしてこの時代における店の変換を試みる機会と積極的にとらえるよい機会ととらえている次第です。写真は、オフィス側の風景の一部。山積みにされていた本で入口からは見えなかった旧式のTVが、手前の本をどけて整理したため見えてきました。手前右にあるのはウィリアム・エグルストンの写真集「Democratic Forest」でこれも奥からでてきたもの。