伝記ステーション   Art Bird Books

あの「夢」はどこからやって来たのだろう?

中国人アーティスト Ai WeiWei・インスピレーション


今週末に展覧会が終わるアイ・ウェイ・ウェイからは、おそらく相当のインスピレーションが獲られるとおもいます(六本木森ミュージアムで開催)。上の動画は取り壊される古いお寺の廃材から彼自身がインスピレーションをえて生み出した作品、というより、かなり杉本博司の「歴史の歴史」的な、遠く(時空的に)に感性を飛翔させて降ってきた宗教施設を構築していた樹木に物質性と体積した時間そのものです。うーん、ちょうどアートバード閉店にともなって巨大な木製の本棚を解体したわけですが、その廃材の話を数日前にしていたばかりであり、それが神社のものとなれば、インスピレーションは1000倍にはねあがるでしょう。なにせその寺院建築は、明と清の時代のもので、それを戸外に置く彫刻にしたてあげてしまうのだ。その作品の名前は、「Template」、寺院の「テンプル」とPC時代の「テンプレート」と引っ掛けてあるわけだ。これは2007年の作品群だからそう昔のではないので、ジャック・ピアソンの店舗のネオン看板廃材を頂いて組み替えて作品にしたてあげたのを思い出す。廃材アートはさらにイマジネーション時代で今後可能性がさらにふえよう。そうそうここ数年心ない人たちが道祖神や地蔵さんを盗む輩が多いと聞くが、それは完全バチあたり。各地域や農村の時空の中の心の結び目ですからね、いけません。本当は写真もはばかるのですが、トルなら写真で「撮り」ましょう。アイ・ウェイ・ウェイも70年代は、コンセプチュアル・フォトのような建築写真を撮っていたようです。北京オリンピックのあの鳥の巣も彼がかかわっていました。いろいろ気になってきます....