伝記ステーション   Art Bird Books

あの「夢」はどこからやって来たのだろう?

ジャクソン・ポロックのドロッピング・アートの内部へ


ジャクソン・ポロックのドロッピング・アートは今では、美術館やアート本の定番な風景と化してしまっているが、かつて森山大道が「一枚の写真の中には無限の記憶につながり、重なっている」と語ったように、ポロックの一点の絵の中にはいってみると、ドロッピングがまるで神経細胞のように、ニューラル・ネットワークのようにつながって張り巡らされているような光景に出会う。絵画は見るだけのものから、「体験」するものへと、様変わりしていっている。そうした発見は、別のメディアに変換された時に生じやすい。次元が一次元増えればもの凄い変化がおこるように。そして変換された時に、インスピレーションも生じてくる。