伝記ステーション   Art Bird Books

あの「夢」はどこからやって来たのだろう?

ブラジルよりも早かったラテン・アメリカ最速の独立/ハイチの都ポルトープランスの日常 inspiration!


その後も報道では大震災後のハイチの首都ポルトープランス(王子の港の意味)の現状を現地から流していますが、大震災以前の日常はどうだったのだろう、という気持ちが無性に沸き上がってきました。こういう時に、Youtubeなど動画は日常がアーカイブのようになっているので、そうした動画に幾つもアクセスすることができます。動画の最初の部分は日本の昭和のような匂いがある通りですが、半ば過ぎるとかつてフランスの植民地だっただけにコロニアル形式の古い建物も散見されるようになってきます。ダウンタウンといえど高層ビルはないので網の目のようなダヌンタウンの光景がつらなっているのだわかります。小高い丘の山麓まで小さな家が密集している様はどこかブラジルのリオデジェネイロのファベーラを想像させます。200万人が住む首都ともなれば、日本でいえば名古屋よりも少し少ないくらいですから、いかに大勢の人々が住んでいたか感じ取れます。あらためて確認すれば、かつてなかなかの国の成り立ちで、1804年に独立したラテンアメリカ初の国家!だったということです。ブラジルよりもアルゼンチンよりもチリよりも古い国家だったのです。ちなみにブラジルのポルトガルからの独立は1822年なので、ハイチよりも18年遅いということになります。ウィキペディアによればアメリカ大陸で二番目の国家であり、世界初の黒人による共和制国家でもあった、ということです。