伝記ステーション   Art Bird Books

あの「夢」はどこからやって来たのだろう?

New York ストランド・ブックストア inspiration!


グーグルは世界8カ国(日本では今年秋)に、世界戦略として電子ブックを投入することになったようです。日本の大手出版社の幾つかもすでにその計画に乗ることに大方なってきたようで、いよいよ書店飛ばしが来年以降加速していくようです(もっとも電子ブックリーダーはまだ高額ということもあり、徐々にというかたちですが、グーグルだけの話ではないので、i-Phone, i-Tuneのごとく、とくに若い世代と、先端ハイテクプロダクトに敏感な方から、間違いなくその流れに入っていくことになるはずです)。上の動画は、ニューヨークで最も有名でかつ大きな古書店で知られるストランド・ブックストアですが、社長も語っているように、多くのホームレスの方たちから買い取った多くの書籍が、書店にも、また彼らにもリターンされて店も繁盛してきたわけですが、つまりひとつの社会的機能を、知らず知らずに古書店は果たしてきたことになるわけです。電子ブックは画像解像度の問題もあるので、ヴィジュアル・ブックにはまだ適応できないので、いずれにしろまだまだ古書、レア本の需要はありますが、文明・文化のおおきな転換点にはいっていることは間違いなく、近い将来のストランド・ブックストアがどうなるか気になるところです。
すでに10年近く前に、ニューヨークに行ったおり御年配の写真家の方が必ずお世話になったフォトグラファーズ・プレイスは廃業し、多くの専門店も通りから消えていってしまいました。もっとも新たな専門書店もできてるのでいっけんその変化は小さいように映りますが、マンハッタン島だけでもここ半世紀で古書店・専門店は、10分の1程になっているようです。米国の予測では、米国ではご存知のように様々なタイプの電子ブックが知的ツールとしてひろがりをみせているので、ここ3〜5年のうちに、多くの単独書店は、地方新聞社と同じような道-つまり消えてしまう、という予測がなされています。そして数年内に高解像度の、美術書、写真などが電子ブックで見られる時代が到来するとき、何が起こるかは、まだ神のみぞ知るか、それとも.... とにかくアートブック、写真集なども「仕分け」され、貴重なものはどんどん高額に、そうでなくものは1円に近づいていくことは、もうはじまっていることは皆さんもご承知のこととおもいます。